ネットワークアナライザのリファレンス補正
ネットワークアナライザにマッチング用ケーブルを取り付けた状態で、給電点へ接続する
ポイントがリファレンス点となるように、ネットワークアナライザの位相をDelay補正してください。
この補正を行わないと、スミスチャート上のインピーダンス軌跡が以降に示す理論的な動きを示さない為、
マッチングの収束に時間がかかります。
注意点:
①マッチング回路は、極力基板上のアンテナ搭載エリアに近い方が望ましいです。
②マッチング回路と基板上の給電点は、極力近い方が望ましいです。
③マッチング用ケーブルの心線は、PCBへ取り付ける際に必要最低限の長さのみ出すことが望ましいです。
(突出心線が長すぎると、心線がアンテナとなってしまう為)
下記のように図に示す直列Lの値を大きくすると、インピーダンス軌跡は赤矢印の円周上を
赤矢印の方向に移動します。
下記の図に示す直列Cの値を小さくすると、インピーダンス軌跡は赤矢印の円周上を
赤矢印の方向に移動します。
下記図に示す並列Lの値を大きくすると、インピーダンス軌跡は赤矢印の円周上を
赤矢印の方向に移動します。
下記図に示す並列Cの値を大きくすると、インピーダンス軌跡は赤矢印の円周上を
赤矢印の方向に移動します。
マッチングは、スミスチャート上の初期インピーダンス位置により直列や並列の組み合わせを
コントロールし、中心点(50Ω)に合わせこみます。
LやCの値については、周波数や初期インピーダンスによって変わりますので、いくつかの値を試しながら
調整してください。
以下にマッチング方法の例を示します。
並列C(赤色)と直列L(青色)の組み合わせで中心へ移動させます。
直列L(青色)と並列C(赤色)の組み合わせで中心へ移動させます。
当社では、通したい周波数信号に合わせた、アンテナのカスタムにも対応いたします。
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