1.アンテナ利得と通信距離の関係
一般的にアンテナ利得と通信距離には、下記の関係が成り立ちます2.通信距離の計算例
計算例より以下のことが言えます。・送信又は受信アンテナのどちらかの利得を6dB上げると通信距離が約2倍になる。
・送信と受信アンテナ両方の利得を3dB上げると通信距離が約2倍になる。
・送信又は受信アンテナのどちらかの利得を10dB上げると通信距離が約3倍になる。
・送信と受信アンテナ両方の利得を5dB上げると通信距離が約3倍になる。
3.計算値と実際の通信距離に関する差の要因
①周辺環境からの反射による影響
無線通信機器の周辺には、建築物や大地、床等様々な構造物が存在します。送信側から出た電波は、直接受信される直接波と構造物などによって反射された反射波の2つの合成波が受信されます。直接波と反射波はそれぞれ経路が異なりますので、受信側地点で位相差が生じるために合成波の電波強度が変化します。そのため、通信距離も変化してしまいます。反射物体が車両や人体など時間軸上で動きがあるものに対しては、反射波の様子も時々刻々と変化します。そのため、通信の感度も時間的変化を示します。
②アンテナ特性の変化
アンテナは指向性や偏波などの特性を持ちますので、それぞれの特性を把握した上での取り扱いが必要です。 アンテナ必ず指向性を持ちます。指向性によって、利得が高い方向や低い方向がありますのでアンテナ設置の向きによって利得が変化(=通信距離の変化)します。特にアンテナの向きが固定されない移動体通信については注意が必要です。当社では、通したい周波数信号に合わせた、アンテナのカスタムにも対応いたします。
詳しくは、製品ページをご覧ください。