1.ローカル5Gとは
5Gとは、第5世代移動通信システム(5th Generation Mobile Communication System)のことを意味し、高速、低遅延、多数同時接続等特長があります。
「ローカル5G」とは、通信事業者による5Gの通信サービス「キャリア5G」と違い、企業や地方自治体等が地域や産業のニーズに応じて、自らの土地または建物内で構築する5Gネットワークのことです。
ローカル5Gを導入するには、無線局免許の取得が必要となります。
2.ローカル5Gの周波数帯
現在ローカル5Gにて使用できる周波数帯は、4.6-4.9GHz及び28.2-29.1GHzとなります。
4.5GHz帯の使用について、4.6-4.8GHzは屋内のみ利用できますが、4.8-4.9GHzは地域によって屋外での利用も可能です。
28GHz帯について、28.3-28.45GHzは屋内・屋外いずれも利用できますが、28.45-29.1GHは屋内利用が基本となります。
3.ローカル5Gのメリット
① 柔軟的に運用可能
ローカル5Gは使用場所や用途等個別のニーズに応じて5Gネットワークを整備することが可能です。そのため、通信事業者ではカバーしづらいエリアでも5Gを利用できます。
② 通信の安定性
ローカル5Gは通信事業者のネットワークと切り離して独立したネットワークを利用するため、災害や通信障害等、外部の影響を受けにくいです。また、Wi-Fiよりも広範囲をカバーできますので、大規模な工場や農地等でもスムーズに利用できます。
③ セキュリティの強化
ローカル5Gは外部のネットワークから遮断された独自のネットワークで送受信できるため、外部からの不正アクセスや情報漏れのリスクを避けられます。さらに、ローカル5Gに接続するにはSIM認証も必要となるため、より高いセキュリティレベルを実現できます。
ローカル5Gは既に製造業、農業、物流や医療等様々な分野で導入されています。今後はさらに多様な利用形態、利用環境で活用され、新たなサービスを創出することが期待されています。
当社では、ローカル5Gにも対応できる各種高周波製品を取り扱っています。
詳しくは、 製品ページ をご覧ください。